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お手本

3月の歌の集いで歌われる曲の一つに、ロッシーニの信仰・希望・愛の「愛」がある。
これはカトリック学校の卒業式に歌われることの多い曲である。

ロッシーニの曲はとても難しいといイメージがある。
検索をしていたら、なんと現代のベルカントのお手本と言われているFreniのものを発見。意外だった・・・合唱はともかく、彼女の歌い方はベルカントそのものである。you tubeヘ飛びます。

わが先生のイタリアでの講習はマテウッツィ氏(あのテナー)を中心に行われる。日本人は、喉が開いているが(骨格的に)もっと深い音を出せるようになる方法はないかというので、先生方が悩んだ末、軟口蓋をあげるという点で結果的にリートを少々取り入れることになったという。

彼女の歌い方を聞き、歌っている場面を見ていると口の開け方などお手本であるなぁと感じる。「あくび」が基本だが、彼女のようなイタリア人でさえ、あのように開けるのだから、普段口先だけで発音している日本人は本当に思いきって口の中の空間を作らねば深みのある音は出ないだろう。(歌い方のご参考のために、1991年のGALAでのアドリアナ・ルクヴルールとPavarottiとのLa BohemeのMimiをどうぞ。)

歌い方ももちろんイタリア語も、Tebardiと同じくらい彼女の歌い方をお手本にすることは多い。まぁ、足元どころか異次元の世界ぐらい程遠いが・・・。

ということで、今日はこれぐらいで・・・。
by lakeforest | 2009-02-16 20:31 | 音楽

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