すべては・・・

The Other Boleyn Girlを観た。
オペラ「Anne Bolena」のアリアを次回の選曲と心に決めていたのだが、なかなか言い出せず(技術的な面からだいぶ無理だと・・)、そしてついに映画が!待ちに待っていました。

カメラワークが素晴らしかった。(まったく素人なのに、エラソーに)
随所に、この結末を象徴するかのようなシーンが出てきた。たとえば、国王を迎える準備に追われているシーンなどはその典型であったし、だれの目から、どの視点からの撮影か・・と思わせるほど、実に良くできたカメラワークに感心し、堪能した。

いやはや、それにしてもルターの宗教改革を批判した熱心なカトリック信徒、そして叡智あふれるヘンリー8世が、このAnneとの結婚つまり王妃Catherineとの結婚の無効を言い出すところから、カトリック教会に楯突き、破門され、英国国教会を作り上げていくというなんとも・・・。

ナタリー・ポートマンが演じた1000日妃Anneは美しく、激しい気性に描かれていた。(検索してみると、色黒、背が低く、痩せていたが、笑い声が良かったと言われている)。妹(ある文献では姉)Maryは色白、金髪、豊満でAnneの前に王の子ども、しかも男の子を産んでいる。映画ではスカーレット・ヨハンソン演ずるMaryは素晴らしいキャラクターであり、演技も大変上手だった。

そして、DonizettiのオペラAnna Bolenaは、Anneが侍女ジェーン・シーモア(Anneが斬首された24時間以内に王妃となり、その年に男子を出産し、産褥死する)とウィンザー城で王を待っているところから始まり、仕組まれて、斬首にいたるまでが描かれている。

とにかく狂乱の場は、ルチアのそれと並んで有名であるが、私は、牢獄で歌うAl dolce guidami castle natio(私を故郷に連れて行って)は涙ものの感動アリアだと感じる。

映画でもオペラでも、Anneは「神がすべてご存知です」と死んでいく。
1人の女性の出現によって、自分の信じるものを捨ててしまう男と、真理や価値観の否定させてしまう女性が最期には神を信じるという皮肉な運命である・・・と感じる。でも、長い歴史を見てみると、やはり神はすべてご存知なのだろう・・とつくづく思う。

アメリカでは史上初のアフリカ系大統領誕生。歴史は動いている・・全ては神の御手のうちに・・か。

Anna Bolena→you tubeへ飛びます。カバリエ様バージョンでどうぞ。(4分15秒すぎからアリアが始まります)
by lakeforest | 2008-11-05 17:51 | 映画

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