願い-高揚と沈黙の狭間で

反グローバリゼーション(グローバル資本主義)を訴えている社会運動家であるSusan George氏が来日。G8反対デモの前に講演した。内容はWebで確認したのみなので、詳細、真偽はわからないが、G8そのものの存在価値、意義を問い、違法であると位置づけ、その終息にむけ反対運動を非暴力で展開、連帯していこうという動きだ。

WTOしかり、論理的にはわからなくはないが、真の民主主義によってどうやって地球規模の問題を考えていくことができるのだろう。彼女のインタヴューから見ると「国連」の強化であり、アメリカ支配、近代ソビエト型社会主義に反対するというものだった・・・。

納得できるのは「規制」の必要性である。「規制緩和」というのは難しい。自由とは何かという根本的な姿勢にも通ずる。彼女の貧困問題に関する視点も頷ける。拙ブログでも同じような本を取り上げた。

さて、私らしくもなく、なぜこのようなことに踏み込むのかというと(笑)、Susanさんが入管で4時間も足止めされたという新聞記事を読んだのがきっかけである。彼女が足止めされたことに対し、支援者が人権侵害だと騒いだ。しかしながら彼女は「彼らはただ官僚的なだけ」と冷静に対処した。(お見事。だがデモ前の講演では「稚拙であり・・」とも話していたらしい)このように何かことが及ぶと、すぐに権利を持ち出してあげつらうことは決して得策ではないと感じる。同じく、人の弱みにつけこむ(?)ような人権活動や福祉的行為を連帯して繰り広げることもテイストにはあわない。

今回、主要都市で非暴力によるG8反対のアピールウォーク(デモ)が行われた。(不当と思うかたもいるだろうが)逮捕者が出た。本来は「反対!」などというような相手を強く非難するプラカードやシュプレヒコールなどを行わず、ポジティブな願いを表示し歩くものだろうが、どうやらこちらも新聞などでの写真を見る限り、内容はポジティブではなく、ネガティヴなものばかりが目立った。身体的、物理的に非暴力であっても、書かれた内容が相手を著しく侮辱するような内容は好かない。風刺表現も難しいものだ。いずれにしても結果的に集団となれば、ある種の力学が働く。

たとえ、自分たちの主張が平和的なメッセージであっても、逮捕者がでれば反反対運動の格好の餌食になるのも確かである。ジェノバでは12万人、欧州サミットにおいては50万人のデモと、自分たちで国を作り上げるという意識が異なるのであろうが、どうも日本のそれとは質が違うのではないかとも考える。

こういった社会運動、表現に加わる意思のない不甲斐ない自分がいる。平和を願っていても自分のスタイルを変えることはできない。(フォーク○○○というのも、同じようにテイストにあわない・・何故だろう)。

普段は何も言わない夫が突然「もし、社会運動に加わるようなことがあれば・・・」と。そんなこと、言われなくてもわかっている!無言の廊下ウォーク。
by lakeforest | 2008-07-07 10:22 | 価値観

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