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まだ続いていた・・Prada & 悪魔

またもや、2005年のB16様のお靴の話が再燃・・・いや、完全にL'Osservatore Romanoが否定した。“プラダではなく、キリストを着る・・・”とのメッセージつきで。

AP通信より抜粋:
The devil may wear Prada - but the pope does not.

According to the Vatican newspaper L'Osservatore Romano, the bright red loafers that Pope Benedict XVI wears are not designed by the Milanese fashion house, as has long been rumored.

"Obviously the attribution was false," the Vatican newspaper said in its Thursday editions.

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CBS Newsは、この記事をentertainmentの欄で扱っている。

もう一つentertainmentつながり。
皆様ご存知かと思うが、18日付けのThe Times。Dan Brown原作の映画「天使と悪魔」のローマでの撮影(教会ほか全て)を強く禁じたと。2007年に撮影許可願を却下したにも関わらず、現在、クルーがローマで撮影を行っていることでにわかに浮上したようだ。

教会での撮影許可を出すか否かは、通常スクリプトを読んで検討するのが基本姿勢。ところが今回は原作者の名前だけで言うに及ばず。やんわりと毅然とした口調で(←想像するに)教会を映画セットに変えること(transform)を受け入れがたい!とも。

原作のストーリー展開を100万歩譲って、その主人公となる大学教授が象徴学の権威であるからして、登場する美術品やら建築物やらを映画で見られるとなったら、そちらに目を凝らしたい気も・・・。

撮影許可を出す際には「価値基準」が大きく左右(当たり前だが)するらしいが、今回はその「価値基準」を論ずるに至らなかったのだなぁと感じた。

ウンベルト・エーコのIl Nome della Rosa(薔薇の名前)が、Jean-Jacques Annaud氏によって1986年に映画化された。原作はもちろん、意外と映画は映画でのめりこんでしまった(汗)私だが、同じミステリー的な作品でも、土台が異なる。もちろん、両方とも楽しめたことは事実だ。

ある宗教的な講演会で、その映画を耳にする場面に出くわしたことがある。カトリック教会(一括り)としての女性の捉え方として挙げられていたが、私からすると曲解に近かった。原作における奥の深さには程遠かったように思う。とにかく、映画にしてしまえば、Entertainmentという枠の中で語られるのであるから、それを、宗教の、そして解釈論として持ち出して語るのは、私とは捉え方つまり「価値基準」が違うと感じた次第だ。

いずれにしても、これらの二つの事柄から、忘れた頃に(?)、しかも同時期に語られたことは、火元である国への重要なメッセージが隠されているのではないかと想像の域を脱せない、とても一般ピーポーな私である。
by lakeforest | 2008-06-28 21:55 | 雑感

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