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支援(災害と人間開発)

今日サイクロンでの被害状況、惨劇がわかるサイトのアドレスがメールで回ってきた。乳幼児から高齢者まで、ひとたまりもなくサイクロンによって命を奪われた様子が明らかにわかるものだ。どうやらイラワジ川下流の穀倉地帯、つまり郊外のものだ。

死体は放置されたまま、泥水に浸かっているものもあれば、沼地に手だけかすかに見えるものもある。身包みはがされて流れ着いた大人の遺体、物と物の間に挟まったままの人もいた。タイのメディアで報道されたものらしいが、何時写されたものか定かではない。多分、今もそのままであろう。まだ何も手つかずの状態に近い。

自然災害は人間の前に成すすべもないが、災害が起こった後の人命尊重は人によってしかできない。一刻も早く、人命第一の対処まずは食糧供給、医療体制の強化を強く望む。

昨晩、UNHCRのウガンダ・リラ事務所所長がNHKに出ていた。大学院時代にGenosideを研究したのが契機で、本格的に関わるようになったという。援助活動で大切にしていることは、緒方高等弁務官が話していたという「熱い心とクールな頭脳をもって」と言葉だそうだ。これは経済学者アルフレッド・マーシャルによる言葉"with cool heads, but warm hearts"(経済学者は・・・という出だしから始まる)であり、私も好きな言葉である。

そして何より「できることは限られているが、聴くことならいくらでもできる」という彼女は、人の心の叫びに寄り添える人である。つまり「隣人」である。「何が」とともに「誰が」必要なのか・・、「あなたとともにある私」である。

「ものがなくなったとしても、人間としての価値が下がるわけではない」
当たり前の言葉にいたく感動した私である。
by lakeforest | 2008-05-28 16:32 | 社会

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