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ペラ語呂

替えうたとか、音調を変えて歌うという音遊び・・結構無意識にやっていることがある。はるか昔、モーツァルトの映画を見て、この時代にもあったのだと感じた。一般的にはパロディの部類に入る。

余談だが、Wikipediaによると、Oxfordの辞書では、Ben Jonson(イギリス:シェイクスピア時代の劇作家・詩人)が、パロディの文例の冒頭に出ているとなっていた。多分、
"A Parodie, a parodie! to make it absurder than it was." のことだろう。大学時代にゼミで、この人について発表しなくてはならず、家には分厚い研究資料が残っている(汗)。彼の作品では、Volponeが好きな話であるし、Shakspeareとの関係においても、様々なかかわりがある。それは奥が深い事柄でもあるので、ここでは、自分がパロディを好きな人間であるという関連で触れておく。

さてパロディの域にも入らないが、よくよくわが子たちを見ていると、いいにくいことを歌などにのせて、明るく言ってのける傾向にあることに気付いた。決して言いにくいことを黙っているタイプではない(汗)。彼らなりの知恵でもあり、遊びの一種である。

母親は「その家の味」とはよく言ったものだ。私自身も歌が好きなので、メロディにのせて夕食をテーブルに運んだりと、最近はオペラ調で語ることが増えている。たとえば、斉藤晴彦氏状態で「フィガロの結婚」のメロディで「メ~タボ、メタボ、メタボ・・・メタボォゥ♪」と口ずさみながら、調理上の工夫を歌ってみたりする(笑)。考えてみると、モーツァルトのオペラアリア(もしかしたらオペラに限らないかもしれない)は、旋律が読めるので、語呂合わせにはもってこいかもしれないと思ったりしている。

考えてみると、4人家族のうち3人はそのような傾向にある。1人(夫)は決してそういうことをやらない。

彼自身は音楽が好きである。現に、毎朝夕の居間の音楽は彼が支配している。(俗に言うチャンネル権は他者にはないに等しいが、リクエストは受け付けてもらえる。この頃朝の音楽はエルガーの「朝の歌」が入っているCDをかけてもらっている)また、私が曲名を思い出せない時、ピアノでその曲のメロディラインを引く。すると夫がその曲名を教えてくれたりもする。音楽は好きだが、演じるより、鑑賞が好きなのかもしれない。

ある夕刊に「浅草オペラ」の資料が発見されたと一面で報じられたとき、夫が「未熟だ」と言い放った。あまりにも浅草オペラの評価が低すぎることに怒っているように思えた。私もその記事に関しては、今の地理感覚でものを捉えていた自分に気付かされたし、自分の想像力のなさを反省した。

その「未熟」の一言からも、彼が加わらない理由がわかった気もした。よーし、こうなったらますますペラゴロならぬペラ語呂市民権を得るために芸を高めていこう!と思った私である。音楽って素晴らしいし、楽しい。我が家の音楽療法でもあろう、ね。(失礼をば)
by lakeforest | 2008-05-15 08:35 | 音楽

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