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潔癖か免疫力か

最近、有名人の発言が世間をにぎわせています。ひとつは昨年から引きずっている、ブログで何度も挙げている(私が個人的に好きなお2人)養老氏&山崎氏の対談で、日本における健康至上主義、禁煙活動の行き過ぎを指摘した発言です。雑誌での対談を読んだ直後、夫が笑いながら「言ってくれたなぁ」と私に見せてくれました。(健康ブーム、喫煙等に関しての意見はこの発言の前から同様の意見を私に力説していた。しかも夫の場合、タバコのケミカルな部分が問題であるから、ピースとか葉巻の方がまだましとか・・でも「不都合な真実」の例もあるしねぇ。)

そして、35歳以上の羊水のことを発言した人気歌手(この方のお名前は今でも正式にどう読むのか、正しく書ける自信もないので名前の掲載は辞退する)のかた。こちらは、一日だけパーソナリティの代役を務めたラジオ番組中での発言で、語りかける口調で発言されています。何でも、結婚した自分のマネージャーに早く子どもを作ってほしいという思いから発言したらしいのですが、ほかにいいようがなかったのでしょうか・・。

ある年以上になると腐るという発想は浮かびませんでしたねぇ。本当に腐るのであれば、うちの子は腐った中から生まれたわけです(笑)。それこそ免疫ができて、周りにタバコを吸っている人がいても、そしてどんな健康ブームであっても不健康なまま生きられる強さをもっているかもしれないと思ったりしました。

「(彼女は)もともと普段からそういう話をしているんだと思いますよ。そう思われても仕方ないですよね」という道端でインタビューされていた女性のコメントが一番的を得ていると思いました。いずれにしても、過剰なバッシングはいかがかと。この発言が与えたダメージは、これからの活動で返すしかありませんね。

それより私が気になったのは、あるコメンテーターが発言した『彼女自身が「ピュア」であることの大切さを感じている(から、そのような発言につながった)』という擁護のコメントです。このコメントの方が怖いことではないかと感じています。「ピュア」と「腐る」がそういう形でつながったのであるならば・・。そこはかとなく、冒頭の健康至上主義の傾向に似ているからです。

一つ(冒頭)は確信を持って発言した発言、そして一つ(歌手)は何気ない失言と相反するものですが、世の中の反応は似ていると思います。

何と申しましょうか、とどのつまりは、行き過ぎは禁物であると。良いと思ったことをトコトン追及するがあまり、弊害と思うものを作り出し、違うものを受け入れない集団というか力を作ってしまうということです。どんなものにもバランスをもって共生していく心が必要なのではないかということを改めてこれらの発言、そして反応から感じます。

そして、健康であることは大切です。が、環境もそして人の身体も互いの補完性をもって努力していくことも必要でしょう。人間もその環境にあわせての免疫力を備えていくことができるかもしれません。様々な意味で、身体が賢く生きていける力をつけることも大切なのかもしれないのです。健康ブームから見えなくなってしまう落とし穴も怖いと思います。

そして極論かもしれませんが、以前も申し上げたように、これから日本で導入される健康保険、介護保険、年金などが一緒になったカード作成では、病歴、年金、そして介護保険に至るまでの予測ができ、国家予算までが推算できるわけで、健康であればあるほど福祉予算が少なくて済むわけです。国から個人あてに不健康な人に手紙が届くなんてこともありうるかもしれませんね。行き過ぎでなければ良いなぁとそんなことも絡めて考えさせていただきました。

うーん、上手くまとまらないけれど、自分ではまとまっているつもり。何が「健康」なのか「ピュア」なのか・・・から考えるか?(失礼をば)
by lakeforest | 2008-02-12 21:29 | 社会

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