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Environmental Literacy

私が、環境問題について考え、参考というか学ばせていただいているのは、国連大学で「環境と持続可能な開発」を担当していらっしゃる国連副大学長の安井至氏と、養老孟司氏の意見です。

先日、ハイブリッドカーについて書きましたが、やはり素人考えだと・・・。ハイブリッドカーもソーラーシステムと同じく、廃棄処分がとても大変でエネルギーを使うものだそうです(汗)。

さて我が家の子どもたちを見ていると、随分環境問題についての教育が発達しているなぁと思います。とくに娘の学校はカトリックですので、カトリックの視点から考える環境問題というのは奥が深いようで、実は大変シンプル(福音的なので)です。そして社会的、理科的、道徳的、福音的観点からの教育をしているのには感心させられます。

経済と環境は切り離して考えられないというのはお話した通りです。環境学は総合科学であり、総合学習でありますし、人間を取り巻いている全てのものに関して考えることですから、しごく当たり前といえば当たり前です。

太陽エネルギーと植物の関係から学ぶことも沢山あります。今日、ある勉強会を傍聴させていただいたのですが、南山大学の准教授でいらっしゃるシーゲル神父様が環境問題に触れ、「地産、地消」の重要性、農業分野の再興などについて話していらっしゃいました。

地産、地消・・つまり、自分のところで作ったものは自分のところで処分するという基本姿勢は、エコロジーに限らず、ローカルコミュニティの強化につながることだと思います。また農業については、しばらく仕事で担当していた分野なので、日本の農業がどうして下火になっていったのか、実は誰がそして何がそういう状況にさせたのかは理解しているつもりです。輸入に依存している我が国ですから、自国の農業生産である程度賄うほどの力まで再興するのは難しいと思われますが、手始めに自給自足の第一歩としての自家(家庭)菜園を拡げていくレベルで考えてはどうかと思います。

「文明は秩序を維持することであるが、秩序だけの世界を実現することは不可能である。秩序の分だけ無秩序が生まれる。無秩序をなくすには、無秩序の分だけ秩序をなくししかない。」養老氏の言葉は実に分かりやすいと思います。補完性、バランスが重要ということです。

日本はもともと石油なしで文明を作ってきた歴史がある国。環境問題については、ラディルで、かつ精神運動で終わらないようにしたいものです。

それにしても、本当に環境は社会システムの問題であり、かつ個人においては生き方の問題でもあるから、奥が深い・・・でも、個人レベルおける実践は大変にシンプルなのだと感じる次第であります。
by lakeforest | 2008-01-10 20:51 | 社会

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