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無関係 w/ 無関心

「ぎゃぁー」という叫び声。
最初は痴漢?と思いました。耳を澄ますと「止めて~!落ちたッ!子どもが線路に落ちましたぁッ!」とホーム隣の車両から大きな声が聞こえました。誰かの機転で、非常ベルが鳴らされ、ホームがザワザワとし始めました。子どもの大きな泣き声が聞こえます。駅員が駆けつけ、人だかりができました。電車が停車中のできごとです。

詳細はわかりませんでしたが、何分かたつと「よかったー」と拍手が・・助かったようです。
見ると小学生ぐらいの男の子が母親らしき人の腕に抱かれ、ワァワァと泣いています。車内放送があり、2分遅れの発車ということでした。

10分ぐらいに感じたこの出来事は、普通の停車時間も考えたら、3-5分の間の救出劇といえましょう。素晴らしい!駅員のかたが女性のかたにお名前と電話番号などを聞いていらしたのでしょう、何かメモをとり、脱帽してお礼を言っていました。

こういうときに人そのものの全てがあらわされ、試されるときだと思います。咄嗟のときの冷静な判断力と行動力・・・想定外の出来事にどう立ち向かうのか・・。

それでも、最初の叫び声のあと、我関せず歩いていってしまう人、恋人同士笑い話をしながら何もなかったように通り過ぎる人も沢山いました。一種異様な光景でした。

私は、自分の子どもが小学生になりたての頃、ホームと電車の間に落ちないか、満員電車の乗り降りで押されて倒されないだろうか・・などと心配したことを思い出しました。ランドセルを背負っているときは、ランドセルがひっかかり、ホームに落ちるのを防いでくれるいうことを聞いたことがあります。

子どもが生まれてから、視点が変わってきたことは確かです。
この頃は、満員電車の中で、子どもがもみくちゃになっている時は「子どもがいます」と、降りる人が発車合図がなっている間、這い出るようにしている人を見かけた場合は「降りる方がいらっしゃいます」など、恥ずかしくても勇気をもって声に出して言うようにしています。

今回、どのような状況でホームから落ちたのかはわかりません。それでも、互いの配慮で、安全を確保し、事故を未然に防ぐことはできるのではないか・・そして、咄嗟の判断と冷静な対処で、最小限の被害に食い止められることができるのではないかと感じた一瞬でした。

大事に至らずに本当によかった・・・。
by lakeforest | 2007-09-04 22:20 | 社会

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