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夏の電車模様

夏休みの間、公共交通機関は全体的に人が少なくなること、そして家族連れが増えることから、違った一面が見られます。電車の中では、大変な混雑で無言のまま扉の上の映像広告(ビジョン広告)を見るというような場面ばかりではありません。

ベルがなったので乗車しようとしたら、その扉だけ扉コバンザメの人(ドアの近くで壁になっている人←致し方なく扉の近くに立っている人ではなく、好んで扉に依存している人)がいません。それだけでも驚きですが、乗車すると、扉を中心にUの字状態(しかも深いUの字)に人が立っていて、入るとかなりの余裕がありました。皆様、扉の方を向いて、乗車する人をオールWELCOME状態で立っていました。

乗車する瞬間、(何か問題があるの?・・この付近では)と思ってしまいました(苦笑)。そして、次に立つ位置に戸惑い、結果的にUの字の底の部分、つまり扉から一番離れた奥の部分に立つことになったわけです。すると、次の人も奥の方へ・・。これはワタクシ的にはかなりな発見でした。

次に、祖父母と孫連れのかたです。
幼児から小学校4年生ぐらいの4人の男の子の孫を連れた老夫婦がいらっしゃいました。車両の一番前の席でしたので、発車してからは運転席の横の窓から景色を眺めたいと、ジャンプをしたり、お祖母様に抱っこを頼んだりとおおはしゃぎ。お祖母様は順番、順番とかわりばんこに抱っこして景色を見せています。

しかも地下鉄の始発駅でしたから、地下にもぐる手前までという短い時間です。背がギリギリな子は運動靴をトゥシューズ状態にして、足が連れそうなぐらい背伸びして小さな空間から必死で見ています。

お祖父様は乳母車をたたみ、立てかけ、子どもの席を確保し、次の駅付近になると、きちんと座るようにみなに呼びかけました。その時、座る順番で争い勃発。とくに幼児が、端っこに座りたいとお兄さんらしき子とケンカを始めます。お兄さんから肘鉄をくらい、よろけ、泣きべそをかきはじめます。お祖母様がなだめて幼児を抱っこし、お祖父様がお兄さんを叱り、自分の横に座らせました。

そのあとです。そのお祖父様パワー。
ものの数分で騒ぎ出す子どもたちに「ここは電車の中だろう。よしなさい。」と注意。いたって普通。そしてまた再びチョコチョコとふざけはじめると「一度言われたのに分からないのか。無駄話をするナ!静かにしろ!」三人はヘラヘラとばつの悪そうな顔をしながらとりあえず静かに・・「足をブラブラするナ!背中を後につけてきちんと座れ!」

さっき肘鉄の罰でお祖父様の隣に座った男の子は立派です。一人坊主狩りで小麦色に焼けているポチャっとした可愛い子でしたが、なかなかどうして、両足をそろえ、手を足の上にきちんとそろえ、姿勢よく座っています。幼児はお祖母様のひざの上に頭をのっけて指をなめながら、ウトウトとしています。あとの二人は真ん中でまたまたおふざけ開始。「いい加減にしろ!」パシッ!!!痛タタタタ・・。最近、こういう光景減りましたよね。

迷惑云々より、電車の中はこうするものだ!と軍隊(?)調。電車が次第に混んできて、人の波間からお祖母さんの疲れきった、それでもとても優しい横顔が見えました。そして、子どもたちは・・・私が降りるころには、足を揃え、その上に両手をきちんとそろえ、姿勢よくして固まった状態のまま、ドミノ倒しのようにナナメになって寝ていました。頭をなでたくなるような・・・可愛い寝顔です。

そうかと思うとこちらは・・・。
鏡を出し、化粧し始めた学生の隣に座った老紳士。「高校生になると化粧するんだねぇ。」「・・中学生です。」「中学生かい。上手に化粧するねぇ」「・・苦笑・・」「(ひときわ大声で)○○学校中等部だろう?(←一流校の名前)すごいなぁ。勉強だけじゃなくて、化粧もできるんだねぇ」化粧ヤメ--~~。回りの大人、少し顔が緩む。山田くーん、座布団3枚やっておくれ・・。

失礼をば。

夏の電車模様_e0108276_413786.jpg

ドラ焼き食べたあのお父さんにつられ(?)・・携帯を1台追加。白・犬つながり。
by lakeforest | 2007-08-30 04:15 | 雑感

日々のできごとを、訪れた方々と分かち合えたら・・。( 本ブログの文章、データ等の無断転載、使用はおやめください。)


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