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ヒールと乳母車

地下鉄で、私の座っている位置から離れたドアから、新型のバギー(乳母車)をおした女性が乗ってきました。

A型(A型は生後2ヶ月ぐらいから、B型は少し大きくなってからと記憶しています)の大きめのサイズで、ほろがなく、完璧に箱型、上15センチぐらいが全て網目になっています。やはり、安全重視なわけね!これなら生後数ヶ月でも問題ないわね・・どこのメーカーだろうと思いました。

お母様はお若く、大変スタイリッシュで、カリブパンツにヒールの女性です。(さすが、いまどきの女性は出産直後とは思えない体型を維持していらっしゃる)と感心したのもつかの間、シルエットの動きが赤ちゃんではない・・・・アレアレ、わんちゃん?そうです、犬を乗せた車だったのです。

私と同様、周りのひともチラっと乳母車ならぬ犬のせ車をみては、再び目を疑うように車に目を向けます。女性は、まるで赤ちゃんと会話する母のように、箱の上部を見ながら笑顔を振りまいています。降りる際も、ホームの人が乳母車だと思い、道を開け、通りすぎる間、びっくりしながら、その車を見つめています。

う~ん、かなり幸せそうな笑顔&堂々とした姿に、だまされてしまったような感もいなめず・・・。(笑)

その後、次の電車では、大変混んでいる車両に、二組の乳母車のお母様が乗ってきました。またまたお二人ともカリブパンツに7cmヒール。今度は正真正銘の乳母車です。あれ?良く見ると、二人とも腕に1歳に満たない赤ちゃんを抱えています。そして、乳母車には、3歳ぐらいの幼児が寝ています。遊びつかれてしまったのでしょう。

つまりお母様がたは、片手で乳母車を押し、片手に赤ちゃんを抱いているのです。乳母車の後には、大きな一流品のバッグとマザーズバッグがかけられ、手を離すとひっくりかえりそうです。。周りの女子高生も、お母さんが揺れるたびに、赤ちゃんを心配そうに見ています。

お二人のお母様はまたもやいずれもスタイリッシュ・・・でも、さすがに7cmヒールで子どもを片手で抱えているのは怖いですね。

この数年で、乳母車をたたまずに公共交通機関に乗り降りできるようになり、子ども連れのお母様に対しても、周囲の理解もひろまりつつあり、気持ちの上で楽になったのではないでしょうか。素晴らしいことです。でも、親としての子どもへの心くばり、目線が疎かになっては本末転倒です。

赤ちゃんを乗せたままドアに向けて乳母車をおくのは危険です。朝の通勤電車で、赤ちゃんのおもちゃがドアに挟まり、15分以上遅れたことがありました。おもちゃだったから良かったものの、手を挟む可能性が大です。また、混む時間帯、通勤時間帯の混む車両は避けた方が衛生安全上、無難ではと思ったりもします。

また、相手の行為に、どこか「遠慮」を感じさせる部分があると、人は優しくなれる・・これは不思議なポイントでございます。7cmヒールじゃなくて、2cmはたまた運動靴だったら・・・。子育てまっさかりのお母様がたの気持ちを考えれば、余計なお世話でしたね。失礼♪
by lakeforest | 2007-06-18 23:24 | 社会

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