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俺様目線のたわごと

新人職員が実質入社2週間で、海外視察へ出かけた。

「上から目線」、というか「姉さん目線」、いや「お局目線」でのこの2週間の印象を話してみたい。

彼女は、元職員のマニュアルが簡潔明瞭でポイントが把握できるものであり、仕事の流れ、全体像がつかめたことに感謝していた。そして、スムースに仕事ができる土壌を自分なりに整えていたように思う。パーティションごしに斜め前に座っていた彼女は、2週間目には、もう今までずっとそこで働いていたかのように違和感がない。

視察前の打ち合わせでは「早く前任者のように動けるように追いつきたい」と話していたが、いや、もうすでにあとは彼女なりの持ち味が活かせるように、周りの私たちが協力していくことのみだろう、と勝手に思っていた。

さて、正直言って、ど-んよりと疲弊した私の身体に、清々しく、活力の漲る新鮮な風が入ってきたような気がしている。

オフィス内にも、新しい風が入り、新しい空気や意見などを新人の方々に求める傾向がみられる。
そこで私たちが気をつけなければならないことは「現状に至るまでの経緯」を把握してもらうことだ。つまり、なるべく同じ土壌で話し合えるように、過去の経緯を把握していただき、その上で新しい視点や不足の点を述べてもらうことだと感じる。それがなく、新しい意見を求めても、不毛な時間を割いてしまうことになり、失礼だ。

数年前、職員のほとんどが新しい人に変わった時、私を含め、今までいた同僚との間にギクシャクした雰囲気が生まれた。それは、逆の意味で同じことが起こったからだ。つまり、まるで今までの状態が「悪い」状態かのように、新人の皆さんが「良い方向へ変えていく」という意識でみなぎっていた。元からいる職員にとって、大変に失礼な雰囲気が満載だった。どうして今の状態になったのか、を無視されたこと(聞かれなかった)が最大の屈辱だった。

それから、管理職が変わる時というのは気をつけた方が良い。
「新しくする」「刷新したい」「改善したい」それらの気持ちや意気込みはわかる。
しかし、前任者の功績、今まで働いてきた職員の働きの上に、今があることも忘れてはならない。そこが欠如しているなり、そのような片鱗が見えると、「何様、オレ様」的な、とんでもない傲慢、かつ器の小さい人と思えて、早く異動してくれ…的な考えが部下に生まれること、間違いない。

絵に描いた餅的なたわごとを言わせていただこう。
だいたい頭のよい人は、システムに目をやり、総体的な流れをつかみ、良い点や不具合な点を考えたうえで、改善に着手する。そのためには、大まかな仕事の流れを一巡するまで、大きな変革はしない。限界を見据えたうえで、何か不具合が起きている場合は、その背景また土台であるシステム改革に乗り出す。上手く回っている場合には、一人ひとりの能力とともに人的環境を整え、そのシステムが上手く潤滑できるようにしていくことに配慮する。

組織の土台がしっかりしていないところに、どのように有能な新人が入っても、同じように摩耗し、古くなっていくだけだ。それぞれがそれぞれに高い能力を持って仕事に臨んでいるはずなのに、それが活かされない職場は疲弊、摩耗していくだけだ。よい管理職というのは、だれもが安心、安全に働くことができ、その上でその人がもっている能力を十二分に発揮しても惜しくない、と思える環境作りに励む人だ。宜しく頼みたい。

意気込みだけで空回りすることのないよう、管理職もまた、疲弊、摩耗しないように環境を整えていく必要があるだろう。現代の職場におけるメンタルヘルス、というのは、究極には、移入された資本主義や新自由主義が生んだものだ。

採用前の職場は、はっきりいって「飽和状態」だった。
大切なことは、「成長」戦略から「成熟」度を上げて行くことであろう、と個人的には思っていた。が、今回の人事で成長を求めている感が否めない。この状態で成長を求めては先がないことは明白だ。今の日本と同じような状態であるのに。

こんな状況に至っても、職場の雰囲気にすごい気を使い、私は大変に居心地が悪い。歳だな、適応力は年齢に勝てない、と感じる。とにかく、これ以上考えると、辞めたくないのに辞めざるを得ない状況に自分を追い込んでいる気がするので、この辺にしておく。

まずは自分のメンヘルだ。
何でこんなに働きの偏り、賃金格差があるんだろう。
何でこんな人事になったんだろう。

ちょっと風呂にでも…テルマエロマエを観て、気分を新たにがんばろうっと♪
by lakeforest | 2012-05-23 05:30 | 雑感

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