意識と認識

年明け早々、子どもの自転車(マウンテンバイク)が盗まれてしまった。
昨秋、買ったばかりである。
子どもも、購入費用を出した私も、意気消沈だった。

まぁ、自転車が盗まれやすい条件下にあったことは否めない。
大規模修復工事が予定を大幅に遅れ越年し、マンション奥の駐輪場の屋根が取り払われているために、マンションエントランスホールに移動し、置かざるを得なかったからである。つまり、道路からすぐに、だれでも入れるエントランスの脇に10台以上もの自転車、バイクが並んで置いてある状態だ。

大規模修復工事の前(普段の状態の時)に、すでに数台、玄関ホールに自転車が2台置いてあったことがある。私は管理人さんに防犯上(見栄え:だらしがなく見えるがゆえに狙われやすい)からも、数時間であっても、ここに置かずに、駐輪場に置くようにお願いしてみてはどうかと促してみたが、管理人さんから、ていよくあしらわれたことがある。その時は、認識の違い、言っても仕方がないかと思ってしまった。そして、何の因果か、全員がそちらへ置かなければならない事態になって、我が子の自転車が被害にあった。

私どもは、盗まれた翌日に警察に被害届を出し、管理人さんへその旨を伝え、防犯ビデオを見せてもらいたいとお願いした。ところが、待てど暮らせど連絡がない。毎日顔を合わせているのに、ウンでもスンでもなかった。

そして突然、昨日、共有場所の掲示板に貼り紙が出た。
盗難のようなことが起きた、ゆえに、各自(の責任で)気をつけること、修復工事がすんだら、各自速やかに駐輪場に移すこと、という二つだ。そして、自転車の写真が添えられていたのでよくみると、我が家の自転車の写真ではない。あきらかに「管理会社は何の責任も負いません。自己責任ですよ」という内容だ。

管理会社に問い合わせると、それが適切な業務判断だという。私たちは、手順が違うのではないかと伝え、ビデオ検証の件はどうなったのか聴き返した。そしてやっと遅ればせながら、さきほど警察立ち会いのもと、家人が管理室でビデオを検証とあいなった。

私は、年明けで、酔った若者がフラフラと入り、乗っていったのだろうとぐらいにしか考えていなかった。
ところが、帰るなり、家人が「大変なことだぞ。恐ろしいよ」と一言。

ビデオに映し出されたのは、右手に長い鉄パイプのような凶器と化す道具を持ち、腰から長い棒のようなものをぶら下げた20代と思しき、茶髪のがっしりとした男で、臆さず入ってきて、持ち去ったという。

完全なる「確信犯」であった。狙われていたのだ。

家人でさえ、「おそらくチェーンとかを分解するために道具を持っているのだと思うけれど、出会って殴られたら、と思うと恐ろしいよ。あんな格好で堂々と歩けるわけがないのだから、おそらく車か何かを近くに止めてあるに違いない。警察とも確認した」と。

世帯数は20に満たない、高齢居住者が殆どのマンションで、夫婦の居住管理人を置いている。以前の管理人さん、その前の管理人さんも、それはそれはよく気がつき、このような人の出入りがあると気づけば、すぐに管理組合長に連絡をし、対策を練り、住民が安全、安心に過ごせるように、当事者(住居人)の一人として考えてくれていた。

しかし、今回は違う。
業務時間以外は、管理室の豆灯すら付けず、9時を過ぎれば、住居人である私が入るのも躊躇するくらい暗くて怖い。これも、防犯上、管理人室がエントランスホールに面している意味や居住管理人がいる意味をまったくなしていない。責任追及を恐れて、契約上の業務しかしないのだろうか…そうだとしたら残念だ。私が知る限り、ここの住人は、誰も、責任追及をするような人たちではない。全ての住居人が顔を知っており、たがいの信頼のもとに住んでいると感じる。

業務評価や比較しても仕方がないが、心のもちようの影響は多少なりとも否めない。
これは何も、管理人だからというのではなく、何にも通じている、と思っている。「人柄」にも関係する。

以前、私が管理組合長だったころ、防犯について、様々な角度から話しあったが、このことを契機に、より考えていかねばならないと思う。コミュニティのルールや安心、安全に住めるための努力は、そのコミュニティで考え、なるべく共通意識をもつことが大事だ。そのためにも、一方的に決めるのではなく、時間がかかっても、様々な人の立場から、意見を出してもらい、集約していくことが大事であり、その過程が大切なのだと思う。

今回の盗難だけではなく、私が気がかりなのは、越年してもなお、修復工事の足場が、北側一か所だけ残っている(幕も張ってある)ことだ。盗難などの面からも、いつ足場が撤去されるのか、どうして残っているのかも公表されていないことが、大きな疑問である。

不可抗力はある。最善を尽くしても、不測の事態はある。責任所在の前に、それをどう対処していくことが最善なのか、と様々な立場や場面から考えていことが必要だということだ。不測の事態でも最善を尽くすことなのだと思う。それが「関わる」ということだからだ。

意識の欠如、認識の違い、これが今回の盗難事件を招いたと言っても過言ではないし、私は、決して偶然とは思っていない。だからと言って、盗まれたことについての責任を追及など、全く考えていない。こういうことは(最善を尽くしても)あり得るからだ。

また、防犯について、お金をかけずとも、工夫によって、改善できることはいっぱいある。といって、また管理組合の理事長とかお役目が回ってくるのも…と考えたりして、はきだめのようにブログに書いてしまった(苦笑)。
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by lakeforest | 2012-01-18 17:53 | 雑感

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