あんこの味

帰りの新幹線で、修学旅行生と一緒の車両、しかも私の前の列から中学生が座っていた。
私は3人掛けの窓側、隣の二席は空席、通路隔てた二人席は先生と思しきかたが座っていた。

しばらくすると、通路側に中年の男性が座り、私に向かって「ご迷惑をおかけします」と一言。先生?私は横の空席に置いてあったカートを脚元に戻し、「こちらも座られる方がいらっしゃいますか?」と隣の空席を差して言った。「あ・・はい、すみません、後から来ます。お荷物、棚に上げましょうか?」と心配りして下さった。「大丈夫です」と私。

それから10分ぐらいたつと、若い女性がさっきの男性とともに来て、横に座り、おもむろにお弁当を開けて食べながら、早口で話し出した。どうやら旅行会社の担当者のようだ。

「いやぁ、今回Aバス会社ですよね。信じられないですよ、あのバス会社。電話の時点から…〈中略〉…って敬語と尊敬語の区別も分かっていないんですよ。〈中略〉大丈夫か?と思っていたら、この間なんて、帰りはB組ですからっていたのに、『A組さん、お帰りなさーい…(B組~シーン)…アッ超KYなことしちゃった、わたし?』ですよ。流行をとりいれたつもりかもしれないけれど、中学生だからってそれはないでしょ、教育的態度としてどーなの?ですよ。それに、事前に打ち合わせして、ここでの説明は詳しくお願いしますって言っているのに『この辺は皆さんの方が勉強していると思いますから、教科書でよく確認して下さいね』ですよ!何ですかそれッ!それでもガイドかってことですよ。説明すればするで、年号は間違えるし、そんな通り一遍の説明なら私でもできますッマイク貸してって感じでした。よーっぽど、地元のガイドさんの方が勉強熱心だし、気が付きますよ。」

となりの男性は、うん、うん、そうだよね~とだけ。
さらに続く。

「一番頭に来たのが、『お迎えなんですけれど・・』って言ったとたん『近いですけれど、お迎え必要ですか?』ですよ!『(はぁ???何それ、結構ですッ)では、私が迎えに出ますね。』って言っちゃいましたよ。あなたにとっては知ってる場所で近いと感じるかもしれないけれど、お客さんにとっては初めてのところで、沢山のバスがいるところ何だから、せめて『お迎えに出た方が良いですかねぇ?』とか『お迎え出ましょうか?』って言ってほしかったですよ。むこうは普通に聞いただけなのかもしれないけれど、こちらとしては、何でこんな高飛車、上から目線?って感じましたよ。しかもきちんとガイドできないあんたに、これ以上言われたくないって感じでしたよ。」

男性「あ、今回はホームまで迎えに出るようお願いしたから。」
女性「どーだかなー怪しいですよ」
男性「うーん、ホームと号車まで教えて、必ずお願いしますって念押ししたから、大丈夫だと思うよ」
女性「そうですか。私も何度も念押ししているつもりなんですけれど、私の言い方が良くないのかな?」
男性「それって、真ん中の組の時の話でしょ?頭と尻はきちんとしているけれど、真ん中はあんこだからねぇ。」
女性「いや、もう関係ないですよ。私は、新人、プロ関係なく、その人の姿勢の問題だと思いますよ」

とすごい剣幕で話しながら、それでは美味しいお弁当も味がしないだろうという早さで完食。

女性「気が付いたら、完食してましたッ!私、お昼抜きますので、宜しくお願いしますッ」
男性「まぁ、スタミナが第一だから、その辺上手く調整して」

と、書類を持って、違う号車に駆けつけていった。

その後30分ぐらいして戻ってきてからは、旅行業界の隠語?を交えながら、色々と話していた。おかげで、旅行業界のしくみが良くわかった。ほどなく大宮に着いた。子どもたちが「大宮だって、ここだよ。ここでコンサートやったんだよ!」と楽しそうに話していた。

そして東京へ到着。
車窓から、バスガイドさんの脚と旗が見えた。

美味しいあんこの味でありますように♪


Bon Voyage!
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by lakeforest | 2011-09-16 06:09 | 雑感

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