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放蕩者へのプレゼント

今年のクリスマスイヴは、めずしく東京にいた。
家族そろって「何だか変な感じ」「どうやって過ごしていたっけ?」などと会話しながら、楽しく静かに過ごした。

そして昨日25日、数時間前だが、大変な珍事が勃発。
息子プチ家出。原因は、ワタクシの叱責である。

夫から「子どもを追い詰めた愚かな親」というレッテルを貼られ、今までのワタクシに対する不平不満が一気に述べられた・・傍から見れば夫婦げんかにみえるが、喧嘩にもならず「さようでございます」「そこまでいわなくても」「おっしゃる通りでございます」「クリスマスに離婚か」という気持ちで聞いていた。

「あなたのヴィジョンや子育てのコンセプトを聞かせてくれ」とか「人間は成長するものだ。30年一緒にいるけれど、貴女はかわらない」とか「こんなに仲の良い私たちでこうなのだから、普通ならこういうことから離婚もあり得る」など白熱してしまって、久々に涙目になった。くっそー(失礼)、こういう時に涙は卑怯だぞ私

娘はそばにいて、いつになくワタクシを気遣っていた。「パパ、ちょっと、そこまでいわなくてもいいんじゃないの?」「追い詰めるなって言っていて、ママのこと完全追い詰めてるぅ~」などと言っていた。きっと珍しく夫に反抗することなく、うつむき加減でお仕置きされている感が否めかったからであろう。

寒空に何をしているのだろう、我が子は・・・電話は全て着信拒否にされ、メールだけが頼りとなった。家出から3時間ほどして2度目のメールで「大丈夫?迎えに行くからどこにいるか教えて」と打った。すると30分ほどで帰宅。11:00也

聞けば、隣駅近くの公園のベンチに座っていたらしい。20歳ぐらいのお兄さんが「寒いけど、大丈夫?」と話しかけてくれ、1時間後にまたくるねと、その後2回ほど見に来てくれたらしい。2回目はお友達をつれてきてくれ、温かいココアの缶を差し出され「嫌なことってあるよな。でももう遅いから、これ飲んでおうちに戻りな。きっとみんな心配しているよ。今日はクリスマスじゃん」と諭されたらしい。涙、涙

神様、すごい大きなクリスマスプレゼントをありがとう。
思えば今年の12月25日は受洗30年目でもあった。感謝。
by lakeforest | 2009-12-26 01:21 | 価値観

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