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Sombre forest

ウィリアム・テルという物語をご存知でしょうか?
そうです、あの自分の息子の頭に載せたりんごをみごとに撃ち抜いた・・・恥ずかしながら私は彼が矢の名手であることしか知らなかったのですが、実は祖国の解放を求めて戦ったスイスの伝説的英雄だということを、のちに知りました(汗)。それもオペラというか戯曲から・・(笑)。

ご存知ロッシーニが37歳で最後に作曲したオペラは、フランス語のグランドペル"Guillaume Tell"つまり「ウィリアム・テル」です。このオペラの序曲は有名で、スイス独立軍の行進などは、『オレたちひょうきん族』のテーマ音楽にもなったと思います。

序曲ばかり有名のように思えますが、その中にもマティルデが歌う素晴らしいアリアがあります。ご存知のかたもいらっしゃることでしょう、第2幕の"Romanza:Selva opaca"(sombre forest:暗い森とか静かな森と訳されています)です。昔は何気なく聴いていた曲でしたが、Angela Gheorghiuの歌を聴き、とても美しい曲であると感じ、今ではお気に入りの一曲となっています。

森というのは空気が極限まで澄んでいる状態を保っており、なぜかミステリアスな場所をイメージしてしまいます。例えば、歴史に欠かせないシュバルツヴァルトであったり、時にオーロラ姫や白雪姫が隠れているところであったり、私の住んでいたミシガン湖のほとりLake forestであったり・・・。Rain ForestやDeep Forestなどなぜか森のつくグループの音楽が奏でる曲もすてきに聞こえます。

ふとしたことから、森の話に発展しましたが、Gheorghiuの静かな森、機会がありましたらどうぞお聞きになってみてください。

今日はこの辺で・・・(礼)。
by lakeforest | 2007-11-12 23:59 | 音楽

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